顎関節症の診察と検査の内容は?

病院に行って専門医の診察を受ける場合、一般的な顎関節症の診察は問診→視診→触診の順に行われますが、その過程で必要に応じていろいろな検査が行われます。

他の病気でも大事なのですが、顎関節症において問診はとりわけ重要な診察方法になります。

顎関節症は、生活習慣や癖などが大きな原因の1つだるため問診だけで顎関節症であるかどうかの判断ができることが多いからです。

したがって、問診に当たる専門医(歯科医である事が多い)は患者のあごの痛み、違和感、異音などの症状を聞くことはもちろん、家庭や仕事などの日常の生活面についても詳しく聞きます。

問診での質問内容は次のような事柄があります。

【一般的な体の健康状態】

顎関節症とは関係なく、最近の体調や過去の病歴や手術歴、食物や花粉などのアレルギー体質の有無、常時服用している薬、肩こりや関節・筋肉の状態などを聞く。

【顎関節で特に気になる症状】

痛みの部位や程度、どれくらい開口できるのか、など顎関節の自分で認知できる症状を聞きます。

その後に専門医の知識・経験に基づいて必要な細かい情報を聞ききます。

【症状の出るタイミングや時間】

特に強く症状が現れるタイミングや時間はあるか、などを聞きます。

【日常の生活習慣】

患者自身は認識していないかもしれませんが、食いしばりや歯ぎしりをする事はあるか。

食べ物を食べる時どちらの歯で噛んでいるか?両方をバランスよく使えているかなど。

夜によく眠れるか、頭痛や肩こりはひどいか、どんな仕事なのか(デスクワークなのか肉体労働なのか等)、仕事や過程でストレスはないかなど。

視診や触診はどのように行うのか?

次は視診ですが、これには次のような項目を中心に行います。

【全身の状態や姿勢】

立った時の姿勢は正しいか、猫背になっていたり、肩の位置がどちらかだけ上に不自然に上がっているなど姿勢に異状はないかなど。

【顔やアゴの輪郭】

顔が左右対称になっているか、頬の咬筋が以上に肥大していないか、アゴがずれていないかなど。

【口腔内の歯】

食いしばりや歯ぎしりによる歯の磨耗がないか。

頬の粘膜や舌の側面に歯があたってできるミミズ腫れのような歯の圧痕(あっこん)はないか、噛みあわせの異状はないかなど。

最後に触診が行われます。実際に患者の顎関節などに触ることで関節や筋肉の異常がないかなどをチェックします。

また耳の前あたりの両側の顎関節を触って圧縮や関節の動き、異音などを調べます。

開口量検査や画像診断

他にも必要に応じて以下の検査が行われる事があります。

【開口量の検査】

名前のとおりですがどれくらい口を開ける事ができるかを調べる検査です。

専用の物差しを使ってどれくらい開ける事ができるかを計ります。自分で口を開きにくい場合には、医師が強制的に開口させる場合もあります。

またあごを前後左右に自由に動かすことができるかどうかも調べます。

【レントゲンなどの画像診断】

外見からは見えない関節の内部の異常などを調べるためにレントゲン撮影をすることがあります。

レントゲン検査でなにか異常が発見され、さらに精密な検査が必要な場合には、MRIや関節腔造形検査などを行います。