「くいしばり」や「歯ぎしり」は要注意

「食いしばり」や「歯ぎしり」は顎関節症にとっては大敵です。

食いしばりや歯ぎしりの原因は局所的な因子である歯のかみ合わせの悪さや、全身的な因子である甲状腺機能亢進や栄養障害との合併によるものなどがあります。

この他にも精神的な因子であるイライラや欲求不満などストレスも原因と考えられています。

こうした要因の多くは「ストレス」や「精神的な緊張」などであると言われ、これらに「かみ合わせ」の悪さが加わってプラキシズムと言われる「食いしばり」や「歯ぎしり」、または「あごの音」などの原因になっているのです。

一種の生活習慣病とも言っていいこうした症状は、様々な要因が複雑に絡み合って起る場合が多いだけに、特定の原因を突き止めるのは困難であり、それだけに確たる治療法がないのも現実です。

歯ぎしりや食いしばりは、顎関節症だけでなく、歯にも大きな悪影響を与えますので、絶対に止めなければなりません

そこで、少しでも改善するために今すぐにでもできる予防法をこれから紹介します。

食いしばりや歯ぎしりの予防法

たる治療法がないとは言え、これに対する予防法はいろいろあるようです。

それらの中で代表的なものを挙げてみることとにします。

それでは1つずつ説明していきます。

【予防法1】

常に姿勢をよくして筋肉に緊張をあたえないようにする。

正しい姿勢を保つことで全身の筋肉に無駄な負荷がかからず自然治癒力で治る事もあります。

【予防法2】

まくらの高さを調節したり、寝相に注意する。

まくらがフィットしていなかったり、うつ伏せの変な姿勢で寝る事で、アゴに無理な力がかかってしまいます。

【予防法3】

歯や顎関節、かみ合わせの高さなどについて歯科医に相談する。

噛み合わせを矯正する事で、一部の歯や筋肉だけに圧力が集中するのを防ぐ事ができます。

【予防法4】

夜寝るときにスプリント(マウスピース)を装着する。

これが一番効果的な方法であり、効果は絶大です。1万円弱くらいのお金は必要ですが、歯医者さんで自分にぴったりとフィットするものを作ってもって装着しておけばかなり改善する事ができます。

寝ている時だけでなく起きているときも無意識にくいしばりなどはやっているので、仕事中などのストレスを受ける環境にある時はできるだけ利用しましょう。

【予防法5】

セルフケアとしての「運動療法」や「習癖指導」などのプログラムを採り入れる。

特に歯ぎしりに対する習癖指導には夜間の就寝時に限らず、日中の起床時にも行動療法として定期的にイメージトレーニングを採り入れるとよいでしょう。

このように顎関節症の大きな原因である「歯ぎしり」などのプラキシズムは病院で直すのではなく、日常の生活を通して管理していくことに患者自身が自覚して改善していく必要があります。

昼間から「歯ぎしりをしない」ことや「食いしばりをしない」ことを意識的に認知してこそ、夜間の歯ぎしりが軽減してくるのです。

また最終的に病院にかかる場合は医師の選択が特に大切になりますが、お勧めできるのは歯科大学付属の大学病院、口腔外科・補綴科(ほてつか)などになります。