家で自分でできる顎関節症のセルフケア

顎関節症を治すには病院で治療を受けることも必要ですが、初期の段階の治療には自分一人での生活習慣の改善も大きな効果があります。

自分自身で意識して改善するために認知療法と呼ばれており、顎関節症の治療で高い効果を上げています。ここではその認知療法と呼ばれる今すぐにでも始めることが出来る治療法を説明することにしましょう。

【アゴを安静にして負担をかけない】

食事の時などになるべく柔らかい食べものを選んで食べるようにする。

硬いものを食べたり、飲み込むまでに時間がかかり何回も噛まなければならないような物はアゴに力が入り過ぎますので避けるようにしましょう。

柔らかめのご飯、たまご料理、ヨーグルト、魚、サラダなどです。固い値段の安い肉類などは避けてください。

また、日常生活の中で無意識的にやってしまいがちな、歯ぎしりや食いしばりをしないように気をつけましょう。

時々、意識して力を抜き上の歯と下の歯が当たっていなか確認しましょう。

これだけで、顎関節症のつらい症状はかなり改善できます。

【口を大きく開け過ぎないこと】

仕事などで話をする時間が多い人は特に注意しなければなりませんが、食事や会話などで口を大きく開けるのを減らしましょう。

食べものは口を大きく開けなくても食べられるような物を選ぶか、一口サイズに小さく切ってから口に入れるようにしましょう。

また、ふとした拍子に顎関節症を悪化させてしまうのが、アクビです。気を抜いた時にふと出てしまうのがあくびで、その時に口を大きく開いてしまい症状が悪化していまう危険性があります。

アクビが出そうになったら、口を開けないようにこらえて、それでも我慢できない時は手を下顎に当てて大きく口が開かないようにアゴを抑えましょう。

自分で簡単にできる運動やマッサージ

ここからは物理療法と言われる運動やマッサージなど体を直接動かすことによって治療するセルフケアの説明です。

【温湿布や冷湿布をする】

患部を温めた方がいいのか冷やした方がいいのかは難しいところですが、一般的には顎関節症の場合は温めるのが効果的です。

患部を温める事で、筋肉の緊張が緩和・弛緩するので、痛みが和らぐ事があります。

温めたタオルを当てる、お風呂に入って温める、シャワーをかけて温めるなどのが効果的です。時間の目安は10分〜20分くらいです。

また例外的に関節の突発的な痛みが発生した場合には、患部を冷やせば神経の感覚受容反応を鈍らせて痛みを軽減させることができます。

【マッサージ】

筋肉をマッサージすることで筋肉の緊張がほぐれて血行が良くなり痛みを和らげる事ができます。

マーサージに当たっては、咬筋や側頭筋をしらみ潰しに押していき、凝りを感じるところがあれば、そこを円を描くようにゆっくりと少し強めに揉みほぐして下さい。

しばらくすると、少し楽になるのが感じられるはずです。ただし、これはあくまで一時的な処置です。

【正しくよい姿勢を保つ】

これは顎関節症に限らず、肩こり、腰痛など私たち人間の体全てにとって大切なポイントです。

特に現代人は長時間椅子に座って仕事や勉強をする事が多いので、椅子に座るときはなるべく深く腰掛けて背中を伸ばすようにします。

少しお金がかかりますが、体にフィットする高級チェアなどの購入も検討しましょう。

また時々大きく伸びをしたりして、全身をストレッチして軽い運動をする事も効果があります。猫背になっていないかなど、時々自分の姿勢をチェックすることも重要です。

【あごの運動を行う(運動療法)】

もし顎関節に痛みがなく、軽く動かせる状態であるならば、1日に何回か軽くあごの運動・ストレッチを行いましょう。

口をゆっくり開け閉めしたり、徐々に開口量が広くなるようにアゴの筋肉をストレッチします。

またあごを前後左右に動かして可動範囲を広げます。

アゴだけでなくその周辺の首や肩などのストレッチもできればさらに効果があります。

【リクラゼーションを心がける】

現代人は何かとストレスを受けており、精神にダメージを受けている事が多いです。

仕事・家事・子育ての合間に気持ちを落ち着かせるようなリラックスタイムを意識的に取り入れる事も大切です。

全身の力が抜けるような楽な姿勢で少しでもいいので、ゆっくりする時間を取りましょう。

【全身運動をする】

車での移動を減らし、歩くようにする。エレベーターに乗るのを減らして階段で上り下りする。

休みの日などに散歩や水泳など軽い運動をする。

これらの軽い全身運動は体に良い影響を与えるだけでなく、精神面でもストレスを軽減し安定をもたらします。

運動は顎関節症に限らず、全ての病気に対して効果のある最高の健康法の1つです。